ミスiD2017 ファイナリスト

No.79
noodleヌードル
文学,マンガ /
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最初に伝えておきますがわたくしnoodleは不美人です。ご了承ください。大学五年生の私の夢は、世界中の女の子に「あなたのことが大切だから、生きていてほしい」と伝えることです。そのために物語つまりフィクションを用いて、言葉を届けたいのです。女の子たちの絶望、埋めようのないさみしさ、怒り、生きづらさ。そのすべてを肯定するために私の言葉は存在します。十三歳で不登校になり自分の生きる現実世界に絶望した私は、物語の世界に没頭し、長い長い逃避をつづけてきました。貪るように小説を読み、漫画を読み、浴びるように映画を観る。そんな日々の中で私は、まともじゃなくても、みんなとおなじでなくても、こういう私が生きていてもいいのだと思えるようになりました。大学ではフェミニズムと社会学に出会いました。フェミニズムはフィクション以上に自分を肯定してくれました。
「こんなあたしなんか、今すぐ、死んでしまえばいいのに」。ずっとそう思っていた私は、フェミニズムの先人たちの力強くもやさしい言葉と生き様にふれて、このまま死んではだめなのだとようやく気づきました。フェミニズムは現実社会の問題に対峙する強さ、コミットする力も与えてくれました。現在はじめての長編小説を執筆中で、来年春の「新潮新人賞」に応募する予定です。業の深いある女の一生について書いています。以前執筆した映画脚本をお送りします。山戸監督ぜひご一読ください。東京で生きることのよるべなさ、愛のせつなさ、それでも生きていく女の子たちの姿を書きました。書類審査を通過できたら、ミスiDのための映画の企画書を書いて持っていきます。『ゴーストワールド』のイーニドが、自分の力で街を出て行く。そういう物語をいま用意しています。ミスiDへの応募を通して、激情が見たいです。たましいが共鳴する女の子に出会えたら、私はその子たちと共闘します。なぜミスiDなのか、新人文学賞などではだめなのか、と問われるかもしれませんが、女であるわたしが女の子たちのためにたたかうことを最大限に支援してくれる場所はミスiD以外に存在しませんでした。私を救ってゆるしてくれた物語たちに感謝を。そして二十三年間めんどうな女という性を生きて、生き抜いてくれた私に愛を込めて。ひとりぼっちでそれでもだれかと出会いたかった、話したかった、十年前の私に、この夏会いにいきます。彼女をやさしくだきしめる。


将来の夢:私の“言葉”で世界中の女の子にほんのすこしでも生きていく希望と勇気を分け与えること/「東京のいまを生きる女の子」「美青年とエロス」をテーマにした美術館での企画展をキュレーションすること/川上弘美『ニシノユキヒコの恋と冒険』を映画化すること(井口奈己監督版に納得していないので)

最近起きた悲しい出来事:元彼氏に「もう連絡してこないで」と言われたこと、わたしのInstagramを見たバンドマン等になぜか美人だと勘違いされ、DMでナンパされまくったこと

好きな映画:【わたしの女の子映画傑作六選】ソフィア・コッポラ『ヴァージン・スーサイズ』、テリー・ツワイゴフ『ゴーストワールド』、いまおかしんじ『かえるのうた』、井口奈己『犬猫』、安藤尋『blue』、矢崎仁司『ストロベリーショートケイクス』/【メロドラマの傑作映画六選】成瀬巳喜男『浮雲』、川島雄三『洲崎パラダイス赤信号』、曽根中生『新宿乱れ街 いくまで待って』、ロウ・イエ『スプリング・フィーバー』、アブデラティフ・ケシシュ『アデル、ブルーは熱い色』、安藤尋『海を感じる時』

好きな音楽:フリッパーズ・ギター、小沢健二、岡村靖幸、豊田道倫、松田聖子、松任谷由実、矢野顕子、昆虫キッズ、大森靖子

好きな本:【明日地球が終わるなら抱いて死にたい10冊】佐野眞一『東電OL殺人事件』、江國香織『きらきらひかる』、林芙美子『放浪記』、岡崎京子『うたかたの日々』、富岡多恵子『波うつ土地・芻狗』、二階堂奥歯『八本足の蝶』、山本直樹『明日また電話するよ』、つげ義春『無能の人・日の戯れ』(新潮文庫)、森崎和江『第三の性―はるかなるエロス』、川島小鳥『BABY BABY』

「これだけは人に負けない!」というもの:東京を中心に活動するインディーロックバンド・ミツメへの愛、雨宮まみさんへの愛、ユースカルチャーとガーリーカルチャーへの愛、Macbook内に保存した国内外の美青年の画像の数、ネットストーキング力の高さ

落ち着くと思う場所:雨の日の新宿3丁目、花園神社、日が暮れてからの国立新美術館、その日の上映最終回の早稲田松竹
審査員のコメント
大森靖子
才能を今の自分の肯定のみに利用すると、理論がかよっているほどに、他人には言い訳のようにうつるので、何かしらの作品を発表してほしいなと個人的には思いました。作品は怯まないし、なびかないので、そういった強度を持った魂の遺物を落としていってくれればわかりやすいと思います。人柄はとても好きです。
岸田メル
自らを傷つけながらも自意識と劣等感を俯瞰で捉えて、それを果敢に発信しようとする姿は、今回のミスiDで最初から最後までずっと大きな存在感を放っていました。オーディションだから、商業だから、娯楽だから、という部分を真正面から突かれた僕らは、そのまま自分とも向き合う必要がありました。noodleさんのすごいところは、消して攻撃的でも、過剰に悲観的でも、僻みっぽくもなくて、すべての女の子に寄り添おうとする姿勢です。本当に貴重な立場、才能だと思うので、焦らずに能力を磨いていって欲しいなと思います。審査期間中に映画の企画や作品が見れなかったのは残念ですが、完成したら是非、あらためてミスiDに叩きつけて欲しいです。
小林司
カメラテスト、あの動画はかなりカットしてあるのだけど、あれ実際は一時間弱ありました(最長不倒記録なはず)。ミソジニーやルッキズムの問題をずばずばと提起してくるソニックユースのTシャツを来たnoodleを初めて目の当たりにして、「やっかいなのがきたな…」と思った選考委員は多かったはず。
けれど実は繊細な女の子でももちろんあって、スタジオで撮られた写真をお母さんも喜んでいたとつぶやいたり、ツイッターでの能町さんとのエアリプやりとりでのショック事件などもあり、最初の理屈っぽいハードコアなテンションは落ち着き、カルチャーを愛する女の子としての本来の顔が見えてきた気がします。
なので実はこの数カ月は彼女をすごく成長させたはず。
カルチャーの伝道師としてほんとうは東京にいるべき女の子だと思うのだけど、すぐに東京に、ということは難しいと思います。であれば、作品をどんどんつくりましょう。そしてなんでもいいから見せましょう。そしてどんどん叩かれましょう。人に影響を与えるということはそういうことです。必ずその中でnoodleをおもしろいと言う人が現れます。
まずは地方から東京を撃ってほしい。
根本宗子
勘違いされながらも、傷つきながらも、でも誰かにきっと響くから書き続けてほしい。
東佳苗
趣味が合うな…友達になれそうな女の子NO.1だな…。私も周りが引くくらいの根暗で卑屈な性格だけど、根暗で卑屈なのは周りをイライラさせるっぽいので程々にして、クリエイティブしよう。とアドバイスします。
しのごの言わず、今まで見て来た、悶々とした日常の全てをアウトプットする必要があると思います、私が好きな感じのもの作ってくれる筈なので、楽しみにしてて良いですか?
ファンタジスタさくらだ
最後に作品を見れなかったのが、残念でした
出る杭は必ず打たれますので、批判されたとしても作品の公開待ってます。
山戸結希
ヌードルちゃんが好きな男の子とラーメンを食べるシーンがあったら、出演していただきたいです。