ミスiD2018 ぼっちが、世界を変える。賞

No.122
ゆきユキ
3月15日生まれ
153cm / B65 W55 H76 / ぜんぶ /
自己紹介PR
これはむかし話です。
家族旅行にいったとき、とちゅうで意識がなくなって、歩けなくなって、生きると死ぬを彷徨って、車いす生活になって、階段ではパパかママにおんぶしてもらって、学校にもいけないから、一日中、ごはんをたべて、あとはほとんど寝てすごして、名前をつけるとしたら、ニートでした。童顔のパパは白髪がふえておじいちゃんになりました。やせ細って、ねむっているのかおきているのかわからない死んだような白い顔してねむっているゆきをみて、はじめて泣いたそうです。

小さいころからずっと、ゆきちゃんは将来大物になりそう、とか、ゆきちゃんは自分をもってるからだいじょうぶ、 とか、いわれます。でも、ゆきは何もないからっぽの女の子です。ぜんぜんだいじょぶじゃない。ちょっと変わってるにみえるのはある障害もってるだからだとおもうし、自分では何が変なのかわからなくて、すきなことはたくさんあるけれど、自分らしさなんてひとつもなくて、いやなことから逃げてばっかりで、努力なんて大学受験の直前にちょっとしただけで、できることといえば太陽の昇り降りをながめるくらいで、死んだふりどころか、ほぼ死んでるます。
身体は生きていても、中身はあのころとおなじ、死んでるのです。

ママや妹に、大学行ってる意味ないよね、とか、ゆきみたいな生き方もったいない、っていわれて、ゆきはしあわせだからいいんだっておもってたけれど、だんだん歳をとって、永遠につづいていきそうな未来に限りがあることを知って、自分がいつか(明日かもしれない)消えてなくなってしまくことがこわくなって、「しるし」をのこしたいとおもいました自分の中に、他人の中に。

死んだふりして生きてるのはもう飽きた。

今日この言葉をみつけました。運命だとおもいました。応募が今日まででした。運命だとおもいました。何ができるかわからないけれど、何もできないかもしれないけれど、いま、死んでるゆきの心をすこしでもふるわせたから、がんばってこれを書いています。明日にはかわってるかもしれないけれど。

ゆきは、からっぽだから、何でもはいります。
生きているみたいに、生きたいです。パパとママの子供がゆきでよかったって泣いてほしいから。



将来の夢:天使

チャームポイント:深爪

特技:なんと、ないです

最近起きた悲しい出来事:悲しい出来事はすぐわすれるいきもの

好きな映画:青い春

好きなアーティスト、音楽:スピッツ、小沢健二、クリープハイプ

好きな本:コーネリアスの惑星見学

「これだけは人に負けない!」というもの:愛と平和

人生で「これだけは経験しておきたい」こと:友達をつくる

落ち着くと思う場所:ゆきのことがすきな人のとなり

あなたにとってのアイドル:だれでも
審査員のコメント
大郷剛
終始自分のペースを崩さず、あらかじめ準備したものを出しどころで出して、だいたんな動きもできる。
2回の面接を最初から最後まで気を抜かずにじっと見続けてしまっている僕がいました。
セルフプロデュース、プレゼン能力が高い。
大森靖子
きょろきょろと目に見えるものを確かめて、空間を捉えて、慎重に言葉をおとすので、日常会話なのに一言も捨て言葉がないのがクールで、歌のようでした。

ミスiDのiDがアイデンティティならば全員をミスiDにしてくださいとゆきちゃんに言われました。
私や、きっと他の審査員の方も、このオーディションに審査員として参加しているのは、世界を知りたいからです。
あなたのことを知らないと世界のことがわかりません。
付随する(ほかのミスコンではメインなんでしょうが)「選ぶ、賞をつける」というところに、審査員の誰もがうまくやれずに、例年とんでもない人数をファイナリストにし、1人に10分といっているのに全く10分ではおさまらず、ミスiD自体の人数もどうしても増えてしまっています。みんなアホです。
極限まで優しくを心がけても、ときどき帰宅後に圧迫面接とツイートされてしまうほど、その子のなるべく全部を短時間で掘り下げようとしてしまいます、だって出し切れなかったなんて、これが本当の私じゃないですなんて、それではあなたに「会った」ということにはならないから。
会って、私も私なりに捉えたことを、時間と体力に限りがあるので申し訳ないんですが、なるべくたくさんの人に文章をかいたので、それでご了承いただけないでしょうか。

グランプリや、ミスiDを決めること、それは、あくまで私はという話ですが、まだ誰にも肯定されてもいないからプルプル震えてながら立っている正しさで、世界を変えられるような希望をどうしてもかけてしまう人、死なない人、誰かの何かをたきつけられる人に、私もそうなので一緒に戦いませんか、と声をかけさせていただくような気持ちで選んでいます。

私でよければ断言します、ゆきちゃんはこの世界を捉えて表現する才能はあります。

ゆきちゃんは戦えますか?世界を救うために。
きっと、やれるから最終面接まで、体調悪くても来てくれたのだと思っています。
岸田メル
客観的に見たらゆきちゃんはほかの誰とも全く違っていて、それは彼女の生い立ちだったり、持病だったり色々バックグラウンドがあるからだと思うんですが、ゆきちゃんの発する言葉ひとつひとつが、本当に純粋な思いと、思わず笑顔になるユーモアに溢れていて、彼女の持つ他との違いはとてもポジティブで素敵な事だと強く感じました。ゆきちゃんさえよければ、色々な所でゆきちゃんが喋って誰かを楽しませる所を見てみたい。
小林司
ミスiDも6年やってると、この子はちょっとあの子みたいだな、とか思ってしまうこともあります。ダメなんですが。でも、このゆきは、正真正銘「初めてみる女の子」でした。
最初に彼女に会ったのは、カメラテストの控え室。用事があり横を通ろうとしたら静かに目を合わせずすうっと磁石のNとSのように離れていきました。そのあとカメラテストで見た彼女を見て、ポーズでもなんでもない、ほんとにそういう子なのだなと思いました。そして「彼女はこの世界で生きていけるんだろうか」と。極端な話、この感じで電車どうやって乗るのだろうと。
ゆきが言う「それならもう全員ミスiDですよね」は、ほんとうにその通りなんです。たとえば今回も受賞者が増えました。でもほんとにそれでも全然足りないのです。ミスiDのコンセプトを突き詰めればまさしくそれが正解です。
ゆき、のまわりにはノイズがないです。でもだからこそ、誰も区別することなく、なにもタブーはなく、自分のリズムで喋り、誰とでも交わり、正解を出せる。そのくせ実は、話も筋が通ってるし、どこかへとんでもちゃんと戻って来る。
ぼっちが世界を変える、というのは、実はぼっちだけがすべてとつながる可能性がある、ということでもあります。ゆきは、僕らもできない方法で勝手にミスiDをつないでくれるかもしれません。まあとにかくふつうのことなんて一切期待しないので、ゆきとして生きてほしいし、こっちはそれを支えたい。そう思うのです。
佐久間宣行
面接の間ずっと心のなかで「センスあるなあ‥」と思ってました。それくらい、即興の受け答えが全く滑らない。世界の捉え方、やりたいこと、ずっと考えてきたであろう一つ一つにも共感できるのですが、一番驚いたのはその頭のキレです。本人が望みさえすれば色々なメディアで大活躍できると思います。
中郡暖菜
体調が悪い中、ここまで応援してくれた人に御礼を言いたいという気持ちで最終審査に参加したゆきちゃんの姿に涙でした。純白の妖精さん。
東佳苗
天使でも神様でもなくてゆきはゆき、って言ってたのが心に響きました。
言葉の一つ一つが超俯瞰から核心を捉えていて、やっぱりゆきちゃんは天使の生まれ変わりなのかなぁと思いました。
吉田豪
実はすごくいい文章を書くし、会話のテンポも遅いけど実はすごくいいことを言うしで、ボクはすごい評価しています。断じてキワモノとかじゃないですよ。変ないじられ方をしないで済む世界で、表現の仕事をする人になって欲しいと思ってます