フォトジェニック賞 / VoCE賞

No.61
すずめスズメ
1998年1月15日生まれ (23才)
171cm / B0 W0 H0 / 女優,文学 /
自己紹介PR
すずめです。
自分にできることを考えました。アイドルでもなければ歌もイラストも料理も裁縫もギターもダンスも恋バナも何もできません。正しく言えば何もする気がありません。今、障害物のない滑らかな道をママと手繋ぎながら歩いてます。ダメなことはダメ。あなたはこれができるんだからこれをやりなさい。できないことはやらないの。だから高校も部活もバイト先も就職先も、全部ママに決められて過ごしてました。全身脱毛コースを自分でその場で契約したときは呆れられました。否定する理由もないし、最早気力もない。続けられる趣味がない。このままだとあんたの人生、このまま何もないままで終わってしまうよ、と言われた時は腹が立った。こうさせたのは誰のせいだ。ママのせいかな?自分のせいなんだろうな。私だってやりたい事もなりたい夢だってあったのに、努力しないせいで結局は他人任せになっちゃったんだ。腹いせに出会い系で知り合った男と会ったり(変なことはされなかったけど)知らない人と会ったり勝手に仕事休んでアイドル喫茶で働いてみたりコソコソと悪いことをしてみたりしたけど何も満たされなかった。私って何がしたいんだろうな。何ができるんだろうな。何も分からない。何も分からないから、わたしのこと何も知らないくせに分かったように言うな、とかも言えない。ミスiDで有名な人達は趣味があって目標があってなんかキラキラしてるし忙しそうで毎日楽しそうだな。比べてそれらがなければ応募する資格がない、わけでもないのに必死に資格を探してるすずめが可哀想だ。惨め惨め。
応募した理由はほんとに言われたいことを探すこと、それと、しっかり自分に自身を持てるようになってごめんなさいがちゃんと言えるようになること、休みの日は何してるの?って質問に答えられるようになること、これら(のいずれ)をクリアするためです。何かが変わるとしたら何が変わるんだろう。何も変わらなかったら、架空請求でもたくさん送って困らせてください。ウソですやめてください。楽しみ。



将来の夢:淡水エイを飼う

チャームポイント:左えくぼ、右犬歯

好きな映画:シャーロットのおくりもの

好きなアーティスト、音楽:きのこ帝国の東京、DAOKO

好きな本:浅野いにおと湊かなえ全般。選べません。

人生で「これだけは経験しておきたい」こと:ボトルキープ

元気アイテム:ぼんじり

好きな言葉:今日は風が強いから定時で帰っていいよ

あなたにとってのアイドル:吉高由里子、森川葵、玉井詩織
審査員のコメント
今泉力哉
私の名前がついた賞を柿森まなみさんにするか、すずめさんにするか迷いました。ふたり選びたいくらい。そのくらい何かを持っている感じがしました。最終面接では準備してきたことを、用意してきたものを、すべて行っていったため、自分の話をする時間みたいなものがなくなってしまっていたけど、高身長のスタイルもかっこよくて、今の状況に満足していないんだなってことと理由なき自信が見えて、いいなあと思いました。最終面接、緊張していてガッチガチだったとは思うのですが、あれだけ準備をして望んだことも含めて、強い意志が見えて素晴らしいなと思いました。
大郷剛
最終選考ではセミファイナルの時より頑張っていて成長を感じた。
小林司
美しい人。顔云々というよりも、背も高くて、佇まいも静かで、いるだけで匂い立つような雰囲気がある。こんな美しい人が東京じゃないどこかの街で淡々と日々事務をしてるのか、と思うと、ちょっと何か感慨がある。
僕は亡くなった冒険家の星野道夫さんが大好きで、彼の好きな話にこういうのがある。「ある日の夕暮れ、一頭のザトウクジラを船で後ろからゆっくり追っていた時、そのザトウクジラが突然飛び上がって見事なブリーチングで水面に落ちて、また泳ぎ出した。ただそれだけのことなんだけど、その友人が日本に帰ってから手紙を送ってきて、“今回一番覚えてるのは、ザトウクジラが飛び上がった時のことだった” と書いてあった。“自分が東京で忙しい生活をしている時、もしかしたら今この瞬間、あの海でザトウクジラが飛び上がっているのかもしれない、と思えることがすごく嬉しい” と」。
旅行に行くと僕も時々そんなことを思うことがあって、たとえば、今でもこうやって齷齪してるときにフィリピンの孤島の夜の海で小さいカニが一斉に移動してるかな〜とか思うことは、なんというかこんなに離れた東京で刺されている人間の人生に、光をくれるんですよね。圧倒的な世界の存在を教えてくれる。
すずめという女の子がもたらしてくれた感動はそういうものに近くて、ああ、今、この世界のどこかで、あんな雰囲気を持った憂いのある女の子が、ただ働いてるのだと。承認欲求もどこかにおいて。そう思うことは僕の乾燥した人生に光と奥行きを与えてくれるのです。
彼女がザトウクジラならもうそれだけで尊くて最高で拝んで終わりなんだけど、でも、彼女がここにエントリーしてきてくれたと言うことは、勝負したいわけで、それはとても彼女にとっても冒険なはず。なのでもっと直接的な輝き方も見てみたいしそれを何かサポートできないかと思います。
でもまずは、東京にいなくたって、その写真の力や時々呟く独特の美しく短い言葉で、彼女の人生なりを発信してくれたらいいんだけど、SNS苦手だからなあ。
山崎まどか
とにかく目がいい。下手くそなダンスや歌や演技も何だか愛おしい。