ミスiD2021 戸田真琴賞
- 自己紹介PR
- はじめまして、末次どりるです。
昔、ある人に言われました。
「君はへんてこだけど世界を救いそうな気がする」って。
当時はなんだそれって思いましたが、今ではしっくりきてるんです。
私が" へんてこ "がどうかは置いといて、へんてこが世界を救う未来って、今を指すんじゃないかって思います。
ミスiDを見ていたら、なんだかみんなかっこいい武器を持っていて、羨ましいなぁと思う時もありましたが、私だってお家でダンボールに絵を描いたり、生命線をちょっとだけ伸ばしてみたり、好きなアイドルのダンスを覚えたり、数年ぶりにギターを弾いたりしているんです。
私から生まれてきた哲学を全部やってみたとき、ようやく忙しない日常から自分を切り取ることができました。
誰とも比べないでみんなで「私最高!」って思うことができれば、ツイキャスで泣いてたあの子のことだけでも救える気がします。
そして私自身も、愛する人の特別になりたいと望んできた一人です。
しかし、どうしても本物の私は認識されず、その願いが叶うことはないと分かったとき、比較対象の中の私という存在から脱却するには、同時に愛する人の"特別"からも解放される必要がありました。
特別であるということは他よりも少しだけ分かりやすいってだけのこと。
無理矢理でもそう思えば、私の愛する人には理解されなかった"引きつった笑顔"にも自然と愛着が湧くようになりました。
特別という単純な枠組みに収まるような器用な人間じゃないぞ、という傲慢さで、これからは生きていきたいと願えるようになりました。
私の夢は、特別の外側に目を凝らしたときにこそ、本当の美しさに出会える世界にすることです。
将来の夢は何ですか?:PR文に書きました。
あなたの武器(特技、スキル、資格など)は?:演劇を6年間やっていました。 他にはジャズダンスを2年間。 少林寺拳法を4年間。 あとは、全商簿記2級、危険物取扱者乙種4類、第2種電気工事士を持っています。
いま一番時間を忘れるほど夢中になれることって何?:Maison book girlの"lost AGE"をギターのバレーコードのみで弾くこと。
今までの人生でやったいちばん悪いことは?:家族のグループラインを退会してしまったこと。
最近起きた悲しい出来事は?:よく服を裏表反対に着てしまうんですけど、下着まで反対に着て過ごしてしまったこと。
あなたの好きな映画は?:ノートルダムの鐘/101匹わんちゃん
あなたの好きなアーティスト、音楽は?:大森靖子さん/神聖かまってちゃん/ドレスコーズ
あなたの好きな本は?:腑抜けども、悲しみの愛を見せろ
ひとつだけ魔法が使えるなら?:アンパンチを食らわさない世界にすること
あなたにとってのアイドルは誰?:夢眠ねむさん
アフターコロナの世界に期待することは何ですか?:まこりんのふわふわな手で抱きしめられること!
- 審査員のコメント
-
- 戸田真琴
好きになる理由を一言で端的に言い表せられないとか、そんなことくらいで愛につまづくのなら、その愛には大した意味はないのだと思います。「君はへんてこだけど世界を救うかもしれない。」それは、君のためにある言葉だと思いました。特別の外側を見つめて愛する君のことを、わたしが、好きにならずにいられるはずがありません。末次さんが画面の向こうや、講談社の会議室に、現れるたびに泣きそうになる自分がいました。
世界はだいたい逆さまだから、へんてこが世界を救うことも、選ばれなかった人がヒロインであることも、初めはみんな、気づいていないかもしれない。でも私 は君がヒロインだということをこの一年で見てきました。そこに異論がある人はもうほんとうにいないと思う。末次さんが主役で、ヒロインで、いつも私の愛する主義を、人前に出る理由を思い起こさせてくれるヒーローです。オンライン面接でもチアーズでも最終3分動画でも、誰かのこころに引っかかろうと冷静に演出を考えながら話してくれるその姿に、エンターティナーとしての気高い魂を感じました。シンプルに、ルックスとお話声と自己演出のセンスが全部なんとも言えず好きなのもあります。わたしがはやとちりして「もしも何の賞もないのだとしたら私が必ず賞をあげたいです」と言ってしまったから戸田真琴賞になってしまったけど、そうでなかったらもっと他の賞があったかもしれないです。ごめんね。それでも、戸田真琴賞がもっとちゃんとした、すてきな意味やイメージを孕むように、わたしは頑張らなければいけないなと思いました。これから、わたしが素敵になっていくことは、きみが素敵だということの証明になり続けます。そして、逆もそうなのだと思います。そういうふたりになりたいです。この世界は、末次さんのやっているように、自分の工夫次第でいくらでもおもしろくすることができて、そのためには、絶望や自分の力を見限ることだけが、無駄なのだから。
ここで書けるのはこのくらいで、あとは、話しましょう。ずっと続いていく人生の話を。