ミスiD2022 ファイナリスト
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- 「才能がある奴はこんな会社、入らない」
真夏の駅のホーム、もうすぐ会社を辞める同期が言い放った。
CM制作会社に入って2年目、私は初めての監督としてPM(制作進行を行う)である彼と連日電車を乗り継いでロケハンに行っていた。その間、彼はずっとCMやそれに携わる全てのものごとに文句を言っていた。
昨今のCMはほんとクソだな。タクシー広告なんかは吐き気がする。なんでクライアントに菓子折出さなきゃいけねぇんだよ。お前らのCM作ってやってんだから、お前が持ってこいよ。監督はいいですよね、そういうことやらなくていいし、好きな時間に帰れるし。
CMを馬鹿にする人間がCMを作ってはいけないと思う。
そんな一言を言ったところで、彼は「だから辞めるんだしw」とかわして、最後の仕事も本気で向き合うなんてことはないのだろう。
たった15秒にどれだけの思いがこもっているか。
どんな言葉だったら、どんな画だったら、伝わるだろうか。届くだろうか。
ひたすら考えている。
できなくて、ぼろぼろと泣きながら企画を考えるなんて日常茶飯事だ。
悲劇を繰り返さないためにも、努力至上主義であってはならないと思う。
でも、「死にたい」と思いながらでも、ペンを走らせるしかないのだ。
命をかけていないようなものに、誰が心動かされるというのだろうか。
クライアントのためにCMを「作ってあげてる」わけじゃない。
クライアントと一緒に、届けたいテレビの向こうの人のために作っている。
CMでもMVでも映画でも、いいものを作るためなら私は死んでも構わない。
私に才能があるかと聞かれれば、それはわからない。
同期の言うように、会社員プランナーの時点で才能なんてないのかもしれない。
でも。
私は少なくともCMの可能性を信じている。
映像の力を信じている。
そのために、自分の才能を信じて突き進むしかないのだと思う。
将来の夢:レッドカーペットを歩く
よく言われる第一印象:大人しそう
でも本当は?:最高に楽しい狂ったことをしたい
テンションがあがる瞬間:深夜の誰もいなくなった会社で椎名林檎を歌うとき。
好きなアーティスト、歌手:川谷絵音
好きな本、漫画:君の知らないところで世界は動く(片山恭一)(お願いだから、本屋に置いて)
好きな映画、アニメ:告白(中島哲也)(厨二病はみんな観て)
常々疑問に思っている常識:就活は「黒髪、スーツ、パンプス」という謎ルール。
時間を忘れるほど没頭できること:tiktokを見る。
最近の悩み:1日が24時間では足りない。脳みそが1個では足りない。家事が進まない。
あなたが自分で武器だと思うもの:人の心を考えようとするところ。
あなたが自分で弱点だと思うところ:思っていることを言語化するのに時間がかかるところ。
これから始めてみたいこと:ボカロP
あなたにとってのアイドル、神様:叩かれるのが怖いから教えない。
ミスiDを知った時期ときっかけ:4年前くらいに玉城ティナさんの経歴を知って。