ミスiD2022 ファイナリスト

No.40
ElizABETHエリザベス
モデル,被写体,アーティスト,画家,イラストレーター,ライフショーアー /
自己紹介PR
私は他者から見れば、明るくビッグマムのような包容力を相手に感じさせ、自分軸で悩みがなく満たされている人のようです。
そんな風に見てくれてありがとうと素直に思います。
でも誰もが他人から見た自分と自分で認識する自分に差があるように、私も例に漏れず。
幼い頃からいろんな理由で生きづらさを感じていました。
例えば、母がメキシコ人で父が日本人の家庭だったので、言葉に脳が混乱して言いたいことが概念として浮かぶのに伝わらなくて泣いていたり、
また別の時は、無機物と有機物の本質的な違いが分からなくて、例えばコップに対してどう接すればいいのか分からず悩んでみたり。
そして妹が生まれてからは大人の対応がかわり、私は醜いのだと思うようになりました。
拍車を掛けたのが、太りやすい体質であること。25歳を過ぎてからは特に勢いを増して太ってしまった。
それでもプラスサイズモデルとして声かけていただく機会が度々あり、ヌードの要望があれば喜んで脱いできました。
私がどんなにこの体が嫌いでも、この体がいいと言う人がいるならその感性を否定するのは失礼だと思うからです。
最近では周りの人と夫のおかげで太っている自分を受け入れられそうでした。
でも不妊治療のために通った病院で子宮体癌が判明しました。幸い早期発見だったのですぐに命を脅かされる事態ではないものの、子宮をとるという選択肢が常にある状態です。
子宮温存できるかもしれない治療にはデブは禁忌で、ようやく受け入れられそうだった体型に呪いを感じてしまいます。
子供の頃に弟が亡くなったことがきっかけで「明日死ぬかもしれないから面白いと思ったことを選ぶ」ように生きてきたつもりです。
あえて私に肩書をつけるなら画家ですが、それにとどまらず悩んでばかりの私の人生そのものを見てもらって、一緒に面白がったり、あわよくば見知らぬ誰かも勇気づけたりできる人間になりたいです。


将来の夢:ドイツに移住して、好きなことをしながら豊かに生きる。

よく言われる第一印象:明るい、ビッグマム、悩みがなさそう

でも本当は?:悩んでばかりの甘えたがり。

テンションがあがる瞬間:何かを作っている時

好きなアーティスト、歌手:Dita von Teese、Violet Chachki、Melanie Martinez、Die Antwoord、Dimie Cat、Purple Land

好きな本、漫画:痴人の愛

好きな映画、アニメ:レ・ミゼラブル、エンドレスポエトリー、ゆれる人魚、パンズラビリンス

よく見るテレビ番組:クレイジージャーニーが好きでした。

よく見るYouTube:はうはる、あるごめとりぃ

会ってみたい人(有名無名問わず):Dita von Teese、Violet Chachki、Melanie Martinez

最近気になるニュース:お天気

常々疑問に思っている常識:生きているだけでお金がかかること

時間を忘れるほど没頭できること:瞑想

最近の悩み:健康と夢

あなたが自分で武器だと思うもの:ハッピーな人物像

あなたが自分で弱点だと思うところ:お金のやりくりが苦手

これから始めてみたいこと:英語とドイツ語の勉強

あなたにとってのアイドル、神様:Dita von Teese

ミスiDを知った時期ときっかけ:2020年頃、戦慄かなのちゃんがテレビに出ていたのを見て知った。

好きな、気になるミスiD(いなければなしでもOK):戦慄かなのちゃん
審査員のコメント
戸田真琴
子宮体癌になってこれまでの自分のメッキが剥がれたように感じているけれど、これまでの自分を信じたい。と語る最終面接は切実で切なく、でもひとさじの希望を探る尊い時間だったように感じます。
心境の変化が多くあったけれど、最終面接間近で一年ぶりに新画がかけた。タロットカードを作ろうと思っている。理想と現実と夢と恐怖とを全てのみこんで見える世界の新しいタロットカードがこの世に完成することを願っています。こんなに情にあつく心を尽くしながら描かれる絵が、弱さではなく強固な美意識に象られ続けていること自体が面白いし美しいです。