ミスiD2019 ファイナリスト
- 自己紹介PR
- あーもうどうしようこれ。
前、MCおーえるとしてカメラテストまで行きました。もうエセラッパーやめて、豪さんに言ったとおりミスiD落ちたし、めちゃくちゃ辛いこともあったから、台湾で働いたんですけど、結局忙しすぎて向いてなさすぎてメンブレしたんですけど、なんとか生きてます。
あたし今、世間的に多分すっごいやばいんですけど、でもまぁいっかって開き直ってます。前、にミスiDでたときどうかしてたんですが今年もどうかしてるし、前回は世界線が遠いし忙しかったんででないことにしたんですけど、今年は色んな人にすすめられるし、もちろん自分ももっかい出てみたかったし、出ることにしました。
こうなってやっと気づいたんですけどわたしは何がしたいのかって考えたら、「わたしヤバイんだけど生きてるからみんなも生きていいんだよ」って言いたいなって。伝えたいなって。誰かに伝わって少しでも元気づけられたらなって思うんです。前に大切な人を助けられなかった分、誰かを救いたいなって思うんです。意地になってるんです。だから。
将来の夢:皆に生きててもいいんだって勇気づけられる人になる
チャームポイント:ない笑 可愛げない笑
特技:誰かをはげますこと
最近起きたウレシイ出来事:バイトで個性を褒められた
好きな映画:子宮の記憶
好きなアーティスト、音楽:最近は鎮座ドープネス聴きます
好きな本:向田邦子の恋文
「これだけは人に負けない!」というもの:面白さ。あー言っちゃったハードル上がる。
人生で「これだけは経験しておきたい」こと:フィンランドに行く
元気アイテム:最近飼い始めたモルモット
落ち着くと思う場所:家かな
あなたにとってのアイドル:向田邦子
- 審査員のコメント
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- 小林司
何年か前に「MCおーえる」というエセラッパー(本人曰く)として、一度ミスiDにエントリーしてました。その時にも感じた猪突猛進さは健在でした。相手がどう思うが自分の思いを届ける。もちろんずいぶん大人になったし、綺麗にもなったけれど、これは彼女のおそらく根源的な素質で変わらない。
ライターになりたい、どうすればいいですか、という相談を受けたこともあるのですが、正直言うとライターよりも向いてる何かがある気がします。
一番の理由は、どうしても彼女が感情や怒り、不快さや自分の体験といったものをベースでものを考えたり、書いたりするタイプの人だと言うこと。
人は完全に同じ体験を共有してない限り、誰かが号泣したり、猛烈に怒ってるのを見ると、醒めてしまうということがある。怒りと悲しみの中でそれでも理性を失わず吐き出した静かな怒りが、すっと心に入ってきて深く打たれたりする。
いい悪いじゃなく、テクニックの問題でもなく、文章を書くという仕事はやはり感情をコントロールする必要があるわけで(ただ抑えるということではない。コントロールすることで音楽のようなリズムや流れも生まれたり)、彼女の場合は溢れる感情を抑えたりコントロールするなんてことは、そもそも向いてないし、それはおーえるではない。
あくまで個人的になんだけど、だからやっぱりなんらかのパフォーマンスに活路があるという気がするのです。ものすごくクラシックな言い方をすれば「活動家」。
「わたしヤバイんだけど生きてるからみんなも生きていいんだよ」。これこそが彼女の真髄だと思うのだけど、だからそれは動き続け生き様を見せるしかないと思うのです。SNSで何かを批評する人、ではなく、動く人。誰かに会ったり、話を聞いたり。誰かを集めたり。そしてそこから悩みながら戦いながら傷つきながら出てくる声と言葉を僕は聞きたいです。