ミスiD2020 ファイナリスト

No.147
夢庵ゆめユメアンユメ
1995年1月15日生まれ (25才)
159cm / B84 W63 H89 / アイドル,文学,歌人 /
自己紹介PR
自撮り、カラコン、派手なメイク、脚の出る服で歩く、ピアス6個あいてる、中指立てる、酒、煙草。きっとどれも「教師の自覚がない」って職場で怒られる。でもちゃんと演じるために無理してRayに載ってそうな仕事服買うし、言動だって気をつけてる。
ふと思った。 生徒に「ちゃんとしていて明るくて話しやすい女の先生」という夢を見せてあげるのは、下手したらアイドルなのかもしれないって。そのためならやっぱ私生活隠さなきゃいけないのかな。でもやだな。過去に髪色青かったよ、くらいしかさらけ出せるダメ(って学校の中では思われるよう)なところないけど、それ言うとちょっと驚いたり、ホッとしたような顔する子たちがいた。だからなのかな、そんな私の下らなさみたいなものを期待してる子もいるんじゃないかって思ってしまう。外見やどんなものが好きかなんて仕事を誠実にやっていく上では関係ないって、校則に縛られて死にそうになってる子たちに言えたらいいのに。「先生なんて大嫌い」って気持ちわかるよって、言えたらいいのに。
こんな考えが幼稚だなんて分かりきってる。それでも縛られたくない。自撮りもするし、派手なメイクもやめないし、カラコンもするし、軟骨にピアスあけるし、クソみたいなこと言われたら中指立てるし、これが私だし。三つ子の魂百までだから変えらんないし。小学校1年生のとき担任の先生に呪いの手紙を書いた。その頃から何一つ変わってないね。分かってる。分かってるよ。
いつのまにか私の知らない子が、先生、と言って話しかけてくれる。私は先生になったんじゃなくて、この子達が私を先生にしてくれたんだと思う。彼ら彼女らの命がキラキラと、楽しんで、泣いて、笑って、悩んで、傷ついて、光る、それが泣いちゃうほど好きだった。悪くても不完全でもいい。それが生きてるってことだから。
こんな気持ちを先生という形では伝えられないのが悲しい。辞めなきゃいけないことが悲しい。別の場所から手を伸ばしてあの子たちに届きたい。届くために何ができるかを考えるのが、一生かけての私の仕事だと思う。



将来の夢:教員

特技:歌うこと

最近起きた悲しい出来事:学校の方針で生徒にお別れ言うのを禁止された

好きな映画:愛のむきだし、渇き。

好きなアーティスト、音楽:the cabs、「Story of Hope」、大森靖子さん

好きな本:砂糖菓子の弾丸は撃ちぬけない

「これだけは人に負けない!」というもの:生徒への愛

人生で「これだけは経験しておきたい」こと:短歌の歌集を出す

元気アイテム:東海オンエア

落ち着くと思う場所:トイレの個室

好きな言葉:リア充に文学は生まれない

あなたにとってのアイドル:悲なみちゃん
審査員のコメント
小林司
「第1部はグループ分けやワークだった。
1年生の担任になったつもりで文化祭までの生徒の動かし方を考えよう!
よくあるテーマ。よくあるやり方。
グループワークしときゃなんでもいいとか、サボってるだけなのになぁとうっすら思った記憶がある。
机上で架空の生徒のことを動かすのはとても簡単で、つつがなく終わった。
そのときの校長のコメントはこうだった。
『文化祭にねぇ、参加したくない生徒もいますよね。なんていうかねぇ……暗い?(笑) そういう生徒がね。教室に馴染めなくていつまでもひとりでいる子がクラスに1人はいるもんです。でもそれ、ダメだよね! そんなんじゃ生きていけないし、だから先生が巻き込んであげないとねぇ……』
みし。
何かの音がした。」
あまりに好きな箇所なのでまんま抜粋してしまいました。
けど、ミスiD期間中に彼女が書いた、自分の教師在職中に学校でリスカしたことの顛末を綴るnoteの一節。未読の人はぜひ読んでほしい。

世界は無数のレイヤーでできていて、人は必ずそのどこかのレイヤーで生きている。
同じことが起こっても受け止め方や感じ方が違うのは、そのレイヤーが違うからだ。このnoteで書いてた「文化祭に参加したくない生徒」も、そうなんだよな、私とは違うそう感じる人がいるんだよ、というのを夢庵ゆめはきちんと言語化、文章化してる。これはできそうでなかなかできないことで、自分と違う層にいる、異なる価値観を持った人への違和感を受け止めることができる人なのだ。
もともと教師になろうと思ってなったくらいだから、社会が求めるまともさは最低限持ち合わせていたわけで、正直、最初の頃はまだ幾分まともな人間の皮をかぶっていて、多分期間中このnoteを書いたあたりから、吹っ切れたと言うか、本性が出てきたのを感じた。
夢庵ゆめはこっちの方が一億倍いい。
あのまま学校で戦ってても、やめて一人で別の場所で戦ってても、「戦う」ということは変わらない。まして何をやってもいい自由な場所で戦うことは実ははるかに難しい。でも頭のいい彼女はそれをわかった上で教師をやめたのだから、ここからが彼女の「誰もが特別で誰もが特別じゃない世界」を作るための戦いの始まりだと思う(ちなみに「墓嵐」という「誰もが特別で誰もが特別じゃない」アイドルユニットに入ったのはだからとても納得がいく)。
教師生活で得た、世界には理解し難いいろんなレイヤーの人がいる、という経験を糧に、異なる価値観のレイヤーにいる人ともダイアローグ(会話)を続け、拒絶だけではない夢庵ゆめなりの自由と世界平和への戦いを始めてほしい。
なんだか訳のわからない壮大な話になった。
個人的には、短歌ももちろん素晴らしいけど、ポエトリーリーディングの能力も素晴らしく高い。ああいうのを鬼気迫ると言うのだ。つまり言葉とそれを自身の身体で伝える表現能力が備わってる。あとはそう、派手髪。赤でも紫でもなんでもいいけど、派手髪の彼女は狂度が数段上がる。それらをうまくミックスさせた世界に一つの夢庵スタイルをここから作り上げていってほしい。